◎無常迅速とは量子のように無常が迅速にあらわれては消えること。われの速度だけで世を眺めれば、そこにはわれの速度で測れるものしかあらわれない。だが世はいつも互いに異なる速度のものが飛び交っているが、それらがすれ違っても互いに気づかぬのが常。われはそんな速度感覚にすっぽりつつまれている。
◎無常は迅速などとうに超えていて、けして測ることはかなわない。これはわれだけでなく、天のあらゆる地点をもってしても測ることはかなわない。おそらく無常は天にひとつきり。それがあらゆる速度を超えてあらわれては消えるを繰り返すので、ついあたり一面無常の気配につつまれているような気がしてしまう。これはあらゆる速度者にとっても同じ。無常など点にすぎぬ。
◎それこそが夢をもたらす。